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カルシウム拮抗薬とは?グレープフルーツは食べない方がいい?

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カルシウム拮抗薬

カルシウム拮抗薬は、血管の筋肉に対するカルシウムの働きを抑えます。その結果、血管を拡げて血圧を下げる効果があります。例えば心臓の血管に作用すると、心臓への血液の量が増えます。そうなることで、狭心症の発作を予防する効果があります。

またチーム医療における薬剤師の新たな取り組みとして、血圧テレモニタリングがあります。これは患者さんが自宅で血圧を測定し、そのデータを医療機関に送信するというものです。またそのデータに基づく患者さんケアによる血圧の改善効果事例が出てきています。

本記事は、カルシウム拮抗薬について解説します。

 

1. カルシウム拮抗薬の概要

カルシウム拮抗薬

1-1. 血圧とは

血圧とは、血液が動脈の中を流れる時に、血管壁を押す圧力のことです。つまり、血圧は心臓から送り出される血液量と、全末梢血管抵抗といわれる細い動脈の収縮レベルに左右されます。

1-2. 血圧測定とは

一般的に血圧測定では、最高血圧と最低血圧を測定します。最高血圧とは、心臓が収縮し血液が大動脈内に押し出され、大動脈が膨らむ時にに大動脈にかかる圧です。一方最低血圧は、心臓の拡張時に膨らんだ大動脈が元に戻ろうとし、その力で血液を末梢血管に送り出す時に大動脈にかかる圧です。

高血圧は、最高血圧140(mmHg)以上、最低血圧90(mmHg)以上を指します。

1-3. 高血圧治療のカルシウム拮抗薬とは

カルシウム拮抗薬は、カルシウムイオンが細胞内に流れ込むのを抑えます。その結果、血管を拡げることで血圧を下げます。降圧効果が強いため、高血圧治療の第一選択薬の一つとして用いられています。

カルシウム拮抗薬には、ジヒドロピリジン系が用いられます。ジヒドロピリジン系は、心臓に対してほとんど作用しないという特徴(血管選択性)があります。

また長時間作用型(1~2回/日)と、短時間作用型(3回/日)の2種類があります。副作用を軽くするため、一般的には長時間作用型が用いられています。

副作用としては、顔のほてりやむくみ、頭痛、動悸、便秘などがあります。

 

2. 院内でよく使われるカルシウム拮抗薬とは

カルシウム拮抗薬

ここでは、院内でよく使われるカルシウム拮抗薬をご紹介します。

薬の名前 特徴
ノルバスク錠 細胞内へのカルシウムの流入を減少させます。そして冠血管や末梢血管を弛緩させ、血圧を下げたり、狭心症の発作の発症を抑えます
アダラートCR錠 バイエル薬品から1998年に販売された高血圧治療薬(降圧剤)です。医師による処方箋がないと、手に入らない医療用医薬品です
コニール錠 高血圧症や、腎実質性高血圧症、狭心症の使用に使われます
ヘルベッサー錠 狭心症や異型狭心症、本態性高血圧症(軽症~中等症)に効果があります
ヘルベッサーRカプセル 狭心症、異型狭心症/高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症に効果があります

 

3. カルシウム拮抗薬はグレープフルーツと相性悪い?

カルシウム拮抗薬 グレープフルーツ

血圧のお薬を飲んでいる患者さんには、様々な不安があります。例えば、「グレープフルーツと飲み合わせが良くないのは本当でしょうか?」という質問があります。

カルシウム拮抗薬と呼ばれる血圧のお薬は、柑橘系と飲み合わせが悪く、お薬の効き目が強くなってしまうことがあります。特にグレープフルーツは有名です。グレープフルーツの場合、フラノクマリンという成分が含まれています。この成分が、カルシウム拮抗薬を分解する酵素の働きを弱めます。その結果、カルシウム拮抗薬の効果が強くなり、血圧が下がり過ぎることがあります。

グレープフルーツの影響は、体内で長く継続します。そのためカルシウム拮抗薬の服用中は、グレープフルーツを食べない方が良いとされています。

ちなみに摂取すべきではない他の柑橘類には、ブンタンやはっさくなどがあります。逆に摂取しても良い柑橘類には、温州みかんやレモン、ゆず、かぼす、オレンジなどがあります。

 

4. まとめ

日本における高血圧患者は、約4,300万人いると推定されています。

つまり、日本人の3人に1人が高血圧という状況になります。これほどたくさんに人がかかっている高血圧は、国民病といってもいいでしょう。

しかも高血圧をそのまま放置しておくと動脈が硬くなり、脳や心臓で様々な病気を引き起こす危険があります。例えば脳の場合、脳血管が破裂する脳出血や、脳血管がつまる脳梗塞が起こるリスクがあります。

こういった状況を防ぐためのカルシウム拮抗薬は、とても重要なお薬といえます。

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