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薬剤師の仕事内容とは?具体的な中身や勤務先による違いを解説!

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薬剤師とは

薬剤師の仕事内容は、医師が処方したお薬の調剤、服薬指導、医薬品の販売管理などを行います。また薬の専門家として、患者さんの相談に乗ることができます。

医療の分野でも、近年デジタル化が急激に進んでいます。オンライン服薬指導など、薬剤師を取り巻く環境は大きく変わりました。そうした中で、患者さんの健康に貢献する薬剤師の役割はとても重要です。

そんな薬剤師の仕事のヤリガイは、患者さんに「ありがとう」と言われた時でしょう。患者さんの個人の背景を把握し、問題に対応することで感謝されることが多いのが大きな特徴です。

本記事では、薬剤師の仕事内容をわかりやすく解説します。

 

1. 薬剤師について

薬剤師とは

1-1. 薬剤師とは

薬剤師とは、医薬品全般についての幅広い知識と経験を持つ薬の専門家です。処方箋に基づく調剤や患者さんへの服薬説明などを、薬局や病院で行います。また医師が処方する医薬用薬品から、薬局やドラッグストアなどで販売される一般用医薬品まで、全ての薬の販売や相談に乗ります。

薬剤師は、患者さんの健康や生命に関わる重要な仕事です。また近年は地域の健康を守る仕事として、その重要性は増しています。

1-2. 薬剤師という国家資格

薬剤師になるには、国家試験に合格して厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。また薬剤師国家試験は、毎年2月頃に実施されます。

試験科目は、薬剤師に必要な資質と知識を確認する必須問題試験と直面する課題解決力を確認する一般問題試験があります。また薬剤師国家試験については、『薬剤師国家試験とは?合格率TOP10や気になる過去問題も紹介!』で詳しく解説しています。是非、参考にして下さい。

 

2. 薬剤師になるには

薬剤師になるには

2-1. 薬剤師国家試験の受験資格について

薬剤師になるには、受験資格を得て、薬剤師国家試験に合格する必要があります。受験資格は、薬剤師法によって平成18年4月の大学入学者から、薬学の正規の課程のうち修業年限を6年とする課程を卒業した者とされています。

2-2. 薬剤師になるまでの流れ

薬剤師になるまでの流れについて、以下に説明します。

2-2-1. 義務教育の修了

小学校、中学校での義務教育を終えた後、高校進学または、大学受験資格を得ます。

2-2-2. 薬学教育

大学の薬学部(6年制)での薬学課程修了、もしくは大学4年制で薬学課程を修めます。その後、専門の大学院2年間(実務実習を含む)で履修し、国家試験受験資格を得ます。

2-2-3. 薬剤師国家試験

薬学課程の必要単位を修得し、国家試験を受験します。

2-2-4. 薬剤師登録

薬剤師国家試験に合格後、厚生労働省の薬剤師名簿への登録が必要です。登録後に、薬剤師の業務が可能になります。登録は、在住地域の保健所などに申請を行います。申請後2カ月程度で登録が完了し、免許証が交付されます。

2-2-5. 薬剤師として就職

薬剤師名簿への登録が完了すると、免許証が交付されます。そうすれば、薬剤師として働くことができます。

 

3. 薬剤師の仕事内容とは

薬剤師の仕事

薬剤師は、薬局や病院で調剤に携わるだけではありません。例えば企業で医薬品の研究開発に携わったり、学校で環境衛生管理に関わっている薬剤師もいます。ここでは、薬剤師の業務内容についてわかりやすく解説します。

3-1. 薬局薬剤師の仕事内容

薬局薬剤師は、医師が処方した薬の正しい飲み方や使い方の指導をします。その際には、医療機関など様々な職種と連携をします。例えば、「患者さんが服用している薬は効果が出ているか」「副作用が出ていないか」を確認し、指導を行います。

また処方された薬を取り扱うだけではなく、患者さんの病状に合った一般用医薬品を選んで、販売も行います。相談に乗った患者さんの症状によっては、専門医の受診も勧めます。

それ以外にも、地域の健康を守るため、在宅訪問も行います。例えば薬局の地域活動の取り組みとしては、「お薬講座」「食事・栄養講座」「健康料理教室」「からだチェック」「こども薬剤師調剤体験」「地域行事参加」などがあります。

3-2. ドラッグストア薬剤師の仕事内容

ドラッグストアでも、多くの薬剤師が働いています。実際、ウェルシア薬局ツルハドラッグマツモトキヨシなどの大手ドラッグストアは、薬剤師を多く採用しています。

ドラッグストアは、調剤のないOTC店舗、調剤併設型、調剤専門によって業務が変わります。ここでは、OTCに関する薬剤師の業務を解説します。

3-2-1. OTC医薬品の販売業務

ドラッグストアでの販売医薬品は、「要指導医薬品」「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」があります。この中で要指導医薬品と第1類医薬品は、薬剤師がいないと販売できません。これらの医薬品を求めるお客さんに対し、今の症状や体質、過去の薬歴や飲み合わせを聞いた上で、適切な医薬品を選んで販売します。

3-2-2. 健康相談業務

ドラッグストアは、医薬品以外にも豊富な種類の健康食品やサプリメントを取り扱っています。それらを利用して健康管理をしているお客さんに対し、適切な商品提案や必要に応じて医療機関の受診をお勧めすることが求められます。

3-2-3. レジ打ち、品出し、陳列、在庫管理業務

運営企業や店舗によって事情は異なりますが、ドラッグストアで働く薬剤師は、レジ打ちや品出し、陳列、在庫管理の仕事をすることがあります。特に陳列は、お客さんの「立ち寄り率」「視認率」「買上げ率」に影響し、店舗の売上げが変わってきます。例えば、季節や天気に合わせた陳列といった店舗の売り場作りが求められる場合があります。

3-3. 病院の薬剤師の仕事内容

「治験業務」と「救急救命業務」があるのが、病院薬剤師の大きな特徴です。また調剤業務においても、注射薬や無菌製剤の混注、化学療法で使用する薬剤の調製など範囲が広いのが特徴です。

また病棟業務において、入院中の患者さんに服薬指導を行います。この場合、カルテや検査データを参照でき、薬物治療の効果測定や副作用判定の知見が身に付きます。

3-3-1. 病棟薬剤業務

患者さんの入院から退院まで、安全かつ効果的な薬物治療を行います。まず入院時に面談を行い、お薬の内服状況や副作用歴、アレルギー歴等を確認します。また薬の使用前に、疾患や症状、腎臓や肝臓の機能を確認し、投与量や投与速度を確認します。

薬を使用する際には、飲み方や効果、予想される副作用と対処法を患者さんと家族に説明します。投与後は効果や副作用を確認し、薬の処方設計に反映します。そして退院時には、生活に合わせた薬の飲み方を説明します。

3-3-2. チーム医療

医師、薬剤師、看護師、管理栄養士などの医療スタッフが連携し、患者さんにとって最も効果的な治療方法や方針を検討します。その中で薬剤師は、薬の適正使用や副作用の確認、それに基づく処方提案を行います。

また医療チームには緩和ケアチーム、感染管理チーム、栄養管理サポートチーム、褥瘡管理チームなどがあります。

3-3-3. 薬剤師外来

外来患者さんの服薬状況や、副作用について確認を行います。またお話から得られた情報を医師や看護師と情報共有を行い、場合によっては処方提案を行います。

3-3-4. 調剤業務

調剤業務には、「外来調剤」と「入院調剤」の2種類があります。外来調剤は、医師の処方箋に基づいて、外来患者さんにお渡しする薬を調剤します。一方入院調剤は、入院している患者さんの薬を調剤します。

3-3-5. 医薬品情報業務

医薬品情報(Drug Information=DI)業務とは、薬の様々な情報を収集・評価し、医療従事者や患者さんに提供する業務です。具体的には、書籍や文献、行政や製薬会社のWebサイトから収集します。

また医療機関内で発生した副作用情報の情報収集や報告、周知の徹底も大事な業務です。例えば新たに見つかった副作用などは、厚生労働省に報告したり、製薬会社と情報共有します。

3-3-6. 注射調剤業務

注射処方箋に基づき、注射薬を1回分ずつ調剤します。例えば急性期の患者さんに使用する場合、病状に応じて処方内容が細かく変化するため、注意が必要です。

薬剤師は、注射薬の「投与量」「投与速度」「投与経路」「投与間隔」「配合禁忌」の確認を行います。近年は確認作業にコンピュータを活用したり、注射薬調剤の機械化が推進されています。

3-2-7. 注射薬混合調製業務

注射薬混合調製業務は、注射薬を点滴の中に混ぜ、患者さんに使用できるように調製します。この場合注射薬は体内に直接投与するため、無菌かつ作業の正確性が求められます。

例えば抗がん剤を扱う場合、防護衣を着用し、安全キャビネットという専用の設備を使用して混合調製を行います。

3-4. 企業薬剤師の仕事内容

製薬会社に勤務する薬剤師の仕事には、「管理薬剤師」「MR」「CRC」「品質管理」「研究開発」があります。例えば管理薬剤師の場合、製薬会社での仕事は医薬品の管理業務を行います。

またMR(医薬情報担当者)としての仕事は、病院などの医療機関に対する自社医薬品の情報提供を行います。CRC(治験コーディネーター)は、新薬開発の服薬指導等を行います。

3-4-1. 管理薬剤師

管理薬剤師には、「従業員監督」と「医薬品等の管理」という2つの役割があります。そして製薬会社の薬剤師は、医薬品の管理を主に行います。本社や支社では、医薬品の在庫管理を行います。また工場勤務の場合、多くは医薬品製造の品質管理を行います。

3-4-2. 医薬情報担当者(MR)

MRとは、「Medical Representatives(医薬情報担当者)」の略です。医薬品の営業販売ではなく、病院や診療所に自社医薬品の有効性や安全性、副作用などの情報を提供します。

また医師や薬剤師から臨床での情報を収集するのも、重要な仕事です。また業務に従事するMRの約98%が受けている業界団体によるMR認定試験があります。

3-4-3. 治験コーディネター(CRC)

治験コーディネター(CRC)は、新薬開発における治験の調整役を行います。製薬会社は新薬開発を行う時、最終段階で「臨床試験(治験)」を行います。その治験の調製を行います。

具体的には、「臨床開発モニター」「治験責任医師」「治験事務局」「医事課」「薬剤部」「検査部」「看護部」などと連携して、治験を進めます。

3-4-4. 品質管理・品質保証

製薬会社で働く薬剤師の品質管理の仕事には、「化学試験」「集計」「報告書作成」「異常要因分析」「改善提案」などがあります。また化学検査も、入庫した原材料の検査など、様々な検査を行います。薬学の高いレベルの知識が求められる仕事です。

3-4-5. 研究開発職

製薬会社にける研究開発は、「基礎研究」と「応用研究」の2種類があります。例えば基礎研究では、新しい成分の発見や病気の原因解明など、新薬開発のための必要な情報を収集します。

また応用研究では、基礎研究による成果を具体的な製品開発に活かします。大きく「探索研究」と「非臨床試験」に分けられます。

3-5. 行政の薬剤師の仕事内容

薬剤師の専門性は、行政の中でも発揮されています。具体的には、「麻薬取締官」「自衛隊薬剤師」「刑務所薬剤師」「学校薬剤師」があります。

3-6. 災害時の薬剤師の仕事内容

災害地域での被災者の健康管理は、救護所・避難所で行われます。そして厚生労働省防災計画に明記されている薬剤師の仕事は、服薬指導や、医薬品の仕分け・管理です。また医薬品使用に関する医師・看護師への助言といった役割もあります。

3-7. 学校の薬剤師の仕事内容

教育委員会等から委任されて、学校医や学校歯科医とともに、学校保健の仕事をします。例えば校舎の衛生管理やプール水や水道の検査、教室の空気・温度・湿度・照度・騒音などの検査を定期的に行います。そしてその検査結果を考察し、必要に応じて助言・指導します。

また学校の生徒を対象に、薬の正しい使用方法や薬物乱用防止の啓蒙、たばこやお酒の危険性についての授業を行うこともあります。

 

4. 管理薬剤師の仕事内容

管理薬剤師 仕事内容

4-1. 管理薬剤師とは

管理薬剤師は一般の薬剤師とは異なり、調剤薬局の店舗や、薬剤部の管理・運営を担う責任あるポストです。また法律によって設置が義務付けられている薬局各店舗の責任者、または製造業では拠点ごとの責任者になります。そのため、一般般の薬剤師に比べて年収が高いといわれています。

また管理薬剤師になるためには、「薬局での5年以上の実務経験」と「認定薬剤師の資格」の2つの要件を満たすことが原則的に求められます。

4-2. 管理薬剤師の仕事内容

管理薬剤師の具体的な仕事内容、大きく「医薬品の管理」と「従業員の監督」があります。また一般の薬剤師と同じく、医薬品を適正に使用するための情報提供や購入後のサポート、医薬品の有効性・安全性情報の収集、副作用情報の報告なども行います。

医薬品の管理業務は、「区別陳列」や「遮光」「冷所保管」、「設備の不具合申請」「不良品処分」などがあります。また監督業務については、「適切に業務を行っているかどうか」を監督します。同時に、業員等ができない場合への対応も行います。

 

5. まとめ

薬剤師の仕事内容は、働く場所によってその内容が変わりますが、基本的には人の健康を守る大切なものです。

また超高齢化社会が進む日本では、オンライン服薬指導や在宅診療など、地域の健康推進の役割を担っています。従来の調剤業務だけでなく、今後対人業務の割合が増えることが予想されます。

かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師といった地域や患者さんに紐づく業務形態に移行していく中で、薬剤師の仕事内容も時代の流れに対応していくことが求められています。

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