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薬剤師の就職先というと、一般的には薬局や病院が有名です。しかしそれ以外にも、様々な就職先があります。就職はお給料を得るだけでなく、自分のキャリアを形成する側面もあります。
実は、「1年目だけど転職したい」と考える薬剤師は数多くいます。その理由は、「就職前のイメージと違った」「業務がキツイ」といったものです。そういった事態にならないようにするためには、適切な職場選びが必要不可欠です。
薬剤師の資格を活かして働ける職場には、どんなものがあるのか。また自分は、どんな薬剤師になりたいのか。
本記事は、後悔しない薬剤師ライフを実現するために、薬剤師の就職先について解説します。
Contents
1. 薬剤師の就職先の概要
1-1. 薬剤師の施設別就業者数
薬学生の就職先として、最も多いのが「薬局」と「病院」です。またそれ以外にも、「製薬会社」「化粧品会社」「食品会社」「医療機器会社」「公務員」など多岐に渡っています。就職以外の進路先としては、「大学院進学」があります。
では、現状の薬剤師はどんな職場で働いているのでしょうか。職場別の薬剤師の人数を、以下に記します。
職場別の薬剤師の人数
① 1位 薬局/17.2万人(57.1%)
② 2位 病院や診療所などの医療施設/約5.8万人(19.3%)
③ 3位 医薬品系企業/約4.2万人
④ 4位 衛生行政機関他の従事者/約6,800人
⑤ 5位 大学の従事者/約5,000人
2. 薬剤師の職場について
2-1. 調剤薬局で働くメリット
薬科生が一番多く就職するのが、この調剤薬局です。厚生労働省の「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計」では、薬剤師の就業人数が1位です。全体の58.7%を占めています。
2-1-1. 患者さんと深く関わることができる
患者さんと深くかかわりたい場合は、薬局は魅力的な職場です。具体的には、在宅医療に積極的に取り組んでいる薬局や、かかりつけ薬局・薬剤師に積極的な薬局があります
2-1-2. 幅広い医療機関の処方箋に触れ、スキルが上がる
調剤薬局で働く大きな魅力は、幅広い医療機関の処方箋に触れることで、スキルアップできることです。例えば、疾病や薬ごとの「薬理作用」や「相互作用」を身に着けることができます。ただし皮膚科の門前薬局に勤務した場合、皮膚疾患系の薬の処方箋に偏ってしまう可能性があります。
そうならないためには、総合病院の門前薬局や大手調剤チェーン店に就職する方がリスクは少ないといえます。
2-1-3. 休みが取りやすく、夜勤がない
医療機関に併設の調剤薬局は、医療機関に合わせた営業時間になります。その多くは、「土曜の午後」「日曜」「祝日」「平日1日」「平日午後」が休診です。また夜勤がないのも大きなメリットです。
2-2. 調剤薬局で働くデメリット
2-2-1. 人間関係で窮屈に感じる可能性がある
薬剤師のお仕事は、人命に関わります。また少しのミスが事故につながりかねないので、職場は緊張感に包まれています。そのため精神的にピリピリしやすく、職場内の対人関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
また固定の少人数の人と毎日密接に関わるため、閉鎖的な雰囲気になりがちです。スタッフの嫌な部分が見えやすく、ストレスになりやすい部分があります。
2-2-2. 薬剤師が少ない薬局では休みを取りにくい
調剤薬局は、薬剤師の休みは処方箋の枚数に影響されます。夜7時頃までには終わるところが多く、ドラッグストアと比較すると休みやすいです。ただし、薬剤師の数が少ない場合は、その保証はありません。事前に、在籍している薬剤師の人数を確認しておきましょう。
2-3. 病院で働くメリット
2-3-1. 臨床医療に関われる
臨床の現場で患者さんと向き合い、治療に直接に関わるのが臨床薬剤師です。具体的には、医師や看護師と病棟でのチーム医療の一員に加わります。そして、患者さんの薬歴や臨床データを収集し、体格や年齢に応じた「薬物動態」の計算を行い、「効果予測」や「投与設計」に活用します。
2-3-2. 注射薬調剤経験を積める
病院薬剤師の大きな特徴、毎日注射薬を取り扱うことです。注射薬の場合、「注射速度」「注射部位」「点滴に配合して良いか」等のチェックが必要です。こうしたスキルが身に付くのは、病院薬剤師の特徴です。
2-4. 病院で働くデメリット
2-4-1. 平均年収が低い
厚生労働省の「第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)」にでは、病院薬剤師の平均年収は約560万円です。これは、薬剤師全体の平均年収は580.5万円(令和3年賃金構造基本統計調査)なので、病院薬剤師は平均より低めです。
理由として、病院薬剤師は医療現場でやりがいが高い仕事として新卒に人気が高いという事実があります。つまり、高い給料を出さなくても人材確保が難しくないのです。
2-4-2. 夜勤や日直当番がある
病院薬剤師の業務の一つに、「夜勤」や「当直」があります。夜勤とは「午後10時から翌朝5時」までの間に、日中と同じ業務をこなすことです。また当直とは、日中に通常業務をこなす「日直」、続けて夜間に勤務先の医療施設に泊まることを前提とした「宿直(とのい)」のことです。
ただし、事前にしっかりとリサーチし、夜勤・日直当番の少ない病院で働くことは可能です。
2-5. ドラッグストアで働くメリット
2-5-1. 平均年収が高い
ドラッグストアで働く薬剤師は、年収が高いというメリットがあります。厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によれば、ドラッグストアに勤務する薬剤師の平均年収は、512.5万円です。一方調剤薬局の薬剤師は488.3万円、病院薬剤師は434.6万円です。
2-5-2. マーケティングスキルを磨ける
売上と利益を確保するためには、新規顧客の集客や商品ラインナップ、POPなどが様々なノウハウがあります。ドラッグストアで働く大きな魅力は、そういった「売れる仕組み」を学べる点があります。
2-6. ドラッグストアで働くデメリット
2-6-1. 営業時間が長く、土日も休めない可能性がある
ドラッグストアで働く薬剤師は、多くはシフト制です。ただし、店舗によっては曜日固定制や完全週休二日制もあります。土日に休みたい場合、そういった職場を探しましょう。
2-6-2. 調剤業務以外のレジ打ちや品出し業務がある
忙しいドラッグストアでは、薬剤師がレジ打ちや品出し業務があることがあります。薬剤師本来の業務を避けたい方は、レジ打ちや品出し業務をしなくて良いドラッグストアを選びましょう。
3. まとめ
薬剤師の就職先は、薬局や病院、ドラッグストアなど多岐に渡ります。またそれぞれの職場のメリットとデメリットも異なります。
重要なのは、ご自身のキャリアステップとワークライフバランスの中で、どの職場が一番ふさわしいかを考慮することです。一番避けたいのは、事前にしっかりリサーチをせず、「こんなはずじゃなかった」と後悔することです。
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そういったツールも活用し、事前にしっかりリサーチした上で、自分に最適な職場で働くことが大切です。