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合併症とは?その原因や糖尿病合併症についても解説します

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合併症

合併症には、2つの意味があります。1つめは「ある病気が原因となり、発症する別の病気」です。2つめは「手術や検査後、それらが原因で起こる病気」です。

例えば、薬剤師が関わるものとして、合併症妊娠の薬物治療があります。高血圧や糖尿病、心不全や周産期心筋症といった疾患に対して、薬物治療を行います。

また、三大合併症といわれるものも有名です。これは糖尿病の患者さんに特有な病気の「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」、「糖尿病神経障害」です。

本記事では、合併症について詳しく解説します。

 

1. 合併症とは

合併症

1-1. 合併症には2つの意味がある

合併症(がっぺいしょう、complication)には、2つの意味を持つ医学用語です。2つの意味とは、「病気の合併症」と「手術や検査などの合併症」です。ちなみに薬物によって発生した現象は、「副作用」と使い分けられます。

この合併症という言葉自体の認知率は非常に高いですが、2つのそれぞれの意味の理解率は極めて低いのが現状です。そのため2つめの場合は、「併発症」や「手術併発症」「検査併発症」という表現が使われる場合もあります。

1-2. 合併症はなぜ起こる?

多くの合併症は、血管や神経の障害から発生します。例えば、血液中のブドウ糖が多くなると粘り気が強くなり、血流が滞りやすくなります。またブドウ糖が脂肪分と結合し、血管の壁に付着することで血管が細くなります。その結果、血管の壁が脆弱になり、出血しやすくなったりします。

 

2. 病気の合併症について

病気の合併症

2-1. 病気の合併症の特徴

病気の合併症は、ある病気が原因となり、別の病気が発生します。そして、時間をかけてゆっくりと進行するのが特徴です。例えば糖尿病の合併症である「神経障害」「網膜症」「腎症」などの慢性合併症の場合、年の単位でゆっくり進行します。

2-2. 糖尿病の三大合併症とは

糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。また糖尿病治療をしないと、知らないうちに全身に様々な合併症が起こります。例えば、高血糖が続くと全身の細い血管や神経に障害が生まれます。その結果に起こるのが、糖尿病の「三大合併症」と呼ばれる「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」です。

2-2-1. 失明のリスクがある糖尿病網膜症

糖尿病網膜症(糖尿病性網膜症)は、糖尿病の合併症として発症します。例えば糖尿病では血管障害が引き起こされますが、糖尿病網膜症はこれに関連した網膜病変です。無症状で進行することも多く、最悪失明にも至ることもあります。対処法としては、早期発見早期治療が大切です。そのためには、定期的な眼科受診が重要な疾患です。

2-2-2. 身体がむくむ糖尿病腎症

糖尿病腎症(糖尿病性腎症)は、糖尿病患者の方の慢性合併症の一つです。腎臓の機能が低下すると、身体の余分な水分や老廃物を尿と外に排泄する機能が弱まります。その結果、身体がむくんだり、気分が悪くなるような症状を引き起こします。

2-2-3. 心拍停止のリスクもある糖尿病神経障害

糖尿病神経障害は、「運動障害」「知覚障害」「自律神経障害」などの症状が表れます。例えば運動障害の場合、眼球を動かすのが不自由になります。その結果、ものが二重に見えたり、足先が垂れて歩きにくくなるなどの症状が起きます。

知覚障害の場合、不快な痛みが起きたり、逆に痛みや寒冷を感じにくくなります。また自律神経障害の場合、「立ちくらみ」「発汗異常」「下痢」「便秘」「消化吸収の異常」といった症状が出ます。重症化すると、「昏睡」や「心拍停止」のリスクもあります。

 

3. 手術や検査の合併症について

手術や検査の合併症

3-1. 手術や検査の合併症の特徴

手術後の合併症とは、手術後の好ましくない症状や状態のことです。例えば、「創感染」「感染症」「痛み」などがあります。また高齢者の術後合併症としては、「呼吸器合併症」「下肢深部静脈血栓症」「循環器合併症」「術後肝不全」「術後せん妄」があります。

3-2. 呼吸器合併症とは

術後呼吸器合併症には、「低酸素血症」「無気肺」「肺炎」があります。また術後の呼吸器合併症のリスクが高まる要素としては、「呼吸機能低下」「喫煙」「高齢」「肥満」「開胸開腹手術」が挙げられます。

喫煙は、喫煙歴や1日の喫煙本数が多いほど、呼吸機能が低下しやすくなります。呼吸器合併症のリスクが高い患者さんには、術前オリエンテーションの実施が望ましいとされています。

 

4. まとめ

合併症には、病気の合併症と術後の合併症があります。

病気の合併症では、特に糖尿病の三大合併症が有名です。これが怖いのは、本人の自覚なしに、病状が静かに進行することです。気がついた時には手遅れということにならないように、早期発見早期治療が大切です。

また術後の合併症を防ぐには、「消毒」「リハビリ」「へパリン投与」など症状に合わせた様々な対処法があります。

患者さんをよく観察し、異常の早期発見がとても大切です。

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