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かかりつけ医とは?メリットやいない場合の作り方を解説します

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薬剤師

かかりつけ医とは、健康に関することを何でも相談できる医師のことです。また最新の医療情報を熟知し、必要な時には専門医や医療機関を紹介してくれます。

今後日本の医療は、地域包括ケアシステムが推進されていく予定です。その中で、個人の医療コンシェルジュとしてかかりつけ医の重要性は増します。実際厚生労働省も、かかりつけ医の普及を推進しています。

そうはいっても、かかりつけの医師の内容や作り方は気になると思います。またかかりつけを変えたい場合も、知っておく必要があります。

本記事では、かかりつけ医の重要なポイントを詳しく解説します。

 

Contents

1. かかりつけ医とは

かかりつけ医とは

1-1. かかりつけ医は身近なお医者さん

かかりつけ医とは、健康に関することを何でも相談できる身近なお医者さんのことです。最新の医療技術を熟知し、患者さんの必要に応じて、適切な専門医や専門医療機関を紹介できます。

例えばある日突然「喉が痛い」「体が熱っぽいけど不安」といった体調に不安を感じた時に、真っ先に相談できます。

自宅から近い病院や診療所で働くかかりつけ医は、それぞれ得意とする科を診察しています。具体的には、内科や外科、小児科、婦人科、眼科、皮膚科などがあります。自分の診療範囲外の場合、最適な医療機関に引き継いでくれます。

1-2. かかりつけとは

そもそも「かかりつけ」とは、どういう意味でしょうか。「〇〇つけ」という表現は、よく行くことを表すそうです。よく使われる表現に、「行きつけのお店」というのがあります。これは、よく行く常連のお店という意味です。

このように、かかりつけ医の「かかりつけ」も「よく行く」という意味と捉えてよさそうです。

1-3. かかりつけ医がいない20代と30代

日本の医療に関する意識調査/日医総研」資料より

2020年7月、日本医師会総合政策研究機構(日医総研)は全国の成人約1,200人を対象に意識調査を実施しました。その結果「かかりつけ医がいる」と答えたのは、70歳以上では8割を超えました。

一方、20歳代は21%、30歳代は34%と低いものでした。これは、若い世代は基礎疾患などがまだなく、かかりつけ医を持たない人が多いためと考えられています。

1-4. かかりつけ患者とは

かかりつけ患者とは、慢性疾患で定期的に受診し、薬を服用されている方です。また医師の指示により、定期的に採血などの検査のために来院されている方です。

1-5. かかりつけ医と主治医の違い

かかりつけ医は、患者の家族背景や働き方まで把握し、診療する医師です。一方主治医は、特定の病気を持った患者に対応する医師です。例えば、皮膚系の病気で悩んでいる患者さんに対して、皮膚科の専門医が診療するということです。

1-6. かかりつけ医の条件とは

かかりつけ医は、どんなタイプが理想なのでしょうか。法律的には、かかりつけ医に厳密な定義はありません。一番大切なのは、「健康に関するあらゆる相談をしやすいお医者さん」ということです。

専門領域は内科が一番身近ですが、整形外科医でもかかりつけ医になり得ます。一つの目安は、評判の良いお医者さんを見つけることです。患者さんに人気のお医者さんは、コミュニケーション能力が高く、親身になって対応してくれる可能性が高いからです。

1-7. かかりつけ医がいないとどうなる?

では、かかりつけ医がいないとどんな不便さが発生するのでしょうか。以下に、ポイントを記します。

① 個人の体質に合った診療を受けれない
② 以前病気になった時の経験が、診療に活かされない
③ もし重い病気になった時、紹介状を書いてもらえない
④ 診断書や意見書、介護保険主治医意見書などを、作成してもらえない
⑤ 慣れていない医者にかかることで、ストレスを感じる

1-7. かかりつけ連携手帳アプリとは

かかりつけ連携手帳アプリとは

かかりつけの医療機関や介護事業所で受けた治療情報や処方情報を、まとめて管理できます。これらの情報は、家族や医療関係者、介護スタッフで共有できるので、引っ越しやセカンドオピニオンでの情報共有も可能です。

具体的な使い方については、『使い方ガイド』を参照下さい。

かかりつけ連携手帳アプリ 画面

 

2. かかりつけ医が果たす機能とは

かかりつけ医とは

2-1. 患者の生活背景を把握した上で医療や保険指導を行う

かかりつけ医は、患者の家族構成や仕事内容、労働環境などを把握した上で、適切な医療や保険指導を行います。また自分の専門性を超えた診療や指導が必要とされる場合は、地域の医師や医療機関と協力し合い、患者に解決策を提供します。

2-2. 休日や夜間も対応できる体制を構築する

近年、救急車の出動件数が増加しています。実はその半数は、高齢者で搬送不要な軽症患者の利用であることが総務省により示されています。そのような不効率な医療体制の運用を改善するためにも、個人が気軽に相談できるかかりつけ医の存在が重要になってきます。

かかりつけ医は、自分の診療時間外でも、最善の医療サービスを患者さんに提供できる体制に貢献します。そのために地域の医師や医療機関と必要な情報を共有し、お互いに協力し合います。

2-3. 地域医療に参加し、介護や福祉関係者と連携する

かかりつけ医は、普段の自分の診療以外にも様々な活動を行います。例えば、「健康相談」や「健康診断」、「がん検診」や「母子保健」「学校保健」「産業保健」などです。

同時に行政活動にも積極的に参加し、保険や介護、福祉の関係者との連携も行います。また地域の高齢者の方が、少しでも同じ場所で快適に暮らせるように、在宅医療を推進します。

2-4. すぐに相談できる身近な存在

病気にかかった時、かかりつけ医はすぐに相談ができる身近な存在です。そして相談を受けたかかりつけ医は、患者やその家族に対して、医療に関する適切でわかりやすい情報の提供を行います。

 

3. かかりつけ医がいるメリットとは

かかりつけ患者とは

3-1. 健康に関して何でも相談できる

日常生活を送る中で、ちょっとした不安や異変を感じた時、かかりつけ医がいると気軽に相談できます。この時、自分が感じている症状を伝えやすいかどうかがとても大切です。信頼関係が確立している医師とのコミュニケーションから得られる詳細で正確な情報は、その後の治療に必要不可欠です。

3-2. 健康情報が一元化され蓄積できる

患者さんの「病歴」や「薬のアレルギー」、「日頃の生活環境」や「家族の既往歴」を知っていると、診断や治療に役立ちます。またお子さんの場合は、「発達」や「発育状態」の状況把握が大切です。

つまりかかりつけ医を持つことで、情報が一元化かつ蓄積されます。そして、正確な治療やアドバイスが可能になります。

3-3. 医師の説明を理解しやすい

日頃からコミュニケーションを取り、信頼関係があるコミュニケーションは、症状や治療に関する説明でも効果的です。例えば、医師の説明には専門用語だけでなく、医師としての見解も含まれます。

患者の状態を普段から見ている医師のアドバイスは、今後の治療方針などにおいても説得力が高く、患者側にとっても理解しやすいというメリットがあります。

3-4. 精神的に頼りになる存在へ

かかりつけ医は医師というプロフェッショナルであると同時に、健康に関するメンター的な存在でもあります。「万が一病気になっても、頼れるお医者さんが身近にいる」という安心感が持てます。

 

4. かかりつけ医がいないデメリットとは

かかりつけの病院

人は健康な時は、自分が病気になった時のことは想像しにくいものです。しかし、万が一急に病気になった時、あなたはどうすべきかしっかりとしたイメージをお持ちでしょうか?実は、普段から病気について相談できるかかつけ医を持たないことで、損をすることがあります。そのポイントを、以下に記します。

4-1. 自分の体質に合った診療が受けれない

かかりつけ医は、あなたの常日頃の体調や生活習慣、家族構成まで把握した上で、病気の相談に乗ってくれる存在です。特に疾患があったり、アレルギー体質といった重要な情報は、治療には不可欠です。しかしかかりつけ医がいないと、そういった重要情報が共有されないリスクがあります。

4-2. 以前の病気になった時のことが活かされない

過去の病気になった時の診療の経験が活かされないのも、かかりつけ医がいないデメリットです。例えばかかりつけ医とは、どんな症状の時にどんな対処をし、どのように改善できたのかという情報を共有します。そうすることで、無駄を省き、効率的な診療ができます。

4-3. 介護保険主治医意見書や診断書を作成してもらえない

介護保険の被保険者がサービスを利用するには、要介護認定を市町村から受ける必要があります。例えば、申請者に主治医がいる場合、主治医から意見を求めることとされています。

つまり、かかりつけ医がいて介護が必要な場合、介護保険制度を受けやすくなります。逆にいない場合、介護保険主治医意見書や診断書を作成してもらえず、不利が生じます。

4-4. 突然重い病気になったとき、紹介状を書いてもらえない

紹介状の正式名称は、「診断情報提供書」です。例えば医師が他の医療機関の医師に患者を紹介する場合、「基本情報」や「症状」、「治療状況」「投薬状況」などを記載します。その結果、引き継いだ医師は容態を最初から調べる必要はなくなります。

その結果、紹介状に記載されている情報をもとに、迅速に治療方針を決定できます。患者さんが必要な治療を素早く受けれる紹介状は、時間的にも経済的にも患者の大きなメリットになります。

4-5. 病気の小さな変化に気づいてもらえない

病気の症状の感じ方や訴え方は、人それぞれです。人によって異なる自覚症状を医師は正確に判断し、治療しなくてはなりません。

「症状の場所」や「症状の性質」、「日常生活への支障」などについて、日頃からコミュニケーションを取っているかかりつけ医がいれば、最適な対処がしやすくなります。 

 

5. かかりつけ医の作り方

かかりつけ医の作り方 健康診断

かかりつけ医をどのように見つければいいのでしょうか。またその探し方について、詳しく解説します。

5-1. 健康診断でかかりつけ医を見つける

健康診断や、職場の産業医との面談などをキッカケに、かかりつけ医を見つけるという方法があります。そういった医療機関との受診を通して、医師と会話をし、相性を確認した上で見つけるのも効果的です。 

5-2. 学校医をかかりつけ医にする

就学児にとって、学校医は身近な医師です。子どもの健康診断や予防接種の機会に、かかりつけ医を見つけるという方法があります。例えば、妊娠中から小児科医師や小児科医師を調べておくことも有効です。そうすることで、産後すぐに乳幼児のかかりつけ医を見つけることができます。

5-3. 家族の受診をキッカケにする

例えば子どもが病気にかかり、受診した時のお医者さんとの相性をみて、かかりつけ医を見つけるという方法があります。抗生物質が必要な場合は、医師が丁寧な説明をした上で、処方してくれるかどうかを確認した上で選びましょう。

5-4. 医療情報ネットを活用する

厚生労働省は、患者の医療機関の適切な選択支援のために、「医療情報ネット」(医療機能情報提供制度)を運営しています。このサイトでは、医療機関の「診療科目」や「診療日」、「対応可能疾患」「治療内容」などの詳細がわかります。こういった情報は、ご自身のかかりつけ医を見つける有効な資料になります。

5-5. 月間700万人が利用する集患サポートサイト「ユビ―リンク」

ユビ―リンクの病状検索エンジン「ユビ―」は、AIが質問し、それに答えると関連性のある病気がわかります。また、自分に合う近隣の医療機関を教えてくれます。月間700万人のユーザーに利用されています。

 

6. まとめ

かかりつけ医は、今後の日本社会でより重要になってきます。

患者さんにとっては、日常的に健康に関する窓口ができます。治療に関する個人情報をストックでき、最適な医療を受けることができます。

また医療機関も誤診を防止でき、効率的な運営ができます。双方に大きなメリットがあるのです。

重要なのは、自分にとってピッタリなかかりつけ医をどう見つけるかです。例えば疾患やアレルギーのある方は、そういった分野が得意なかかりつけ医が理想でしょう。

自分の人生を豊かに送るためには、健康維持はとても重要です。

その健康維持を実現するための重要な仕組みの一つが、かかりつけ医になる時代がすぐそこまで来ています。

かかりつけ医以外にも、『かかりつけ薬剤師とは?その役割と業務内容を詳しく解説します』も是非参考にして下さい。

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