※0円で無料コンサルアリ!求人サイトも兼ねたホームページとは
最近はDXが推進され、薬局のホームページの重要性が増しています。例えば薬剤師の求人機能を持つことで、新卒・中途の薬剤師が採用できます。リクルートで長年採用広告に携わったプロが、無料でホームページをコンサルします。
☞ホームページの無料コンサルはこちら
投薬とは、薬剤師が処方箋に記された薬剤を患者さんに渡すことです。また「投与」という言葉もあります。投薬は医師と薬剤師両方に使いますが、投与は医師が患者さんに使う言葉です。
よく使われるものとして、「薬剤師による投薬」「投薬治療」「投薬カウンターで服薬指導」といった表現があります。
本記事では、投薬について詳しく解説します。
Contents
1. 投薬とは
1-1. 投薬の意味
投薬とは、患者さんにお薬を与えることです。まず医師による処方箋を薬剤師が受け取ります。そして処方箋に記された医薬品を棚から取り出し、必要数を集めるピッキングを行います。これは一見簡単なように思えるかも知れませんが、実は処方箋通りの正確な医薬品選びと数量や重量は、大きな責任が伴う重要な仕事です。
そして薬歴の確認や薬袋作成、会計計算や服薬指導もあります。こういった一連の作業は、調剤と呼ばれます。
投薬は、薬剤師がお薬を患者さんにお渡しして終了ではありません。例えば、お薬の効果や副作用、併用できないお薬などの情報を伝えます。また、薬を飲むことでの何らかの異常や体調不良はないかも、ヒアリングして確認します。
このように、服薬にはお薬の情報提供と患者さんの情報収集も大切な要素です。こういった処方箋やお薬の受け渡し、お薬の説明や会計は、投薬カウンターで行うことが多くなっています。
ちなみに、医療事務のカルテの「Rp」という言葉の意味は、投薬です。これはラテン語のrecipeの略で、もともとは「処方せよ」という意味です。
1-2. 投薬と服薬の違い
投薬は、処方箋に基づいて医師や薬剤師、看護師が薬を渡す行為を指します。ここで使われている「投げる」のニュアンスは、投資や投票といった使われ方に近い部分があります。
一方服薬は、用法や用量を正しく守って薬を飲むことです。似た言葉に、「服用」があります。服用の「薬を飲む」という意味に対し、服薬は「薬を正しく飲む」という意味になります。つまり、服薬は医療的にも理想の摂取状況だといえます。
2. 投薬治療とは
2-1. 投薬治療の意味
投薬治療とは、医師による投薬で、患者さんが薬を飲んで病気を治療することです。例えば、「高血圧症」「高脂血症」「高尿酸血症状」「痛風」などを投薬で治療します。
2-2. 投薬形態とは
患者さんの病気を治療するために医師や薬剤師が薬を渡す投薬ですが、薬には様々な形態があります。一般的には、錠剤や散財(粉剤)、顆粒剤、塗り薬が馴染みがあるでしょう。
それら以外にも、湿布薬などの貼り薬や点眼薬、液剤、坐薬、吸入剤、注射剤などがあります。
2-3. 投薬の飲み薬とは
投薬で使用される飲み薬には、「錠剤」「カプセル剤」「散剤(粉剤)」「シロップ」などがあります。これらのうち、錠剤とカプセル剤、顆粒剤は、飲みやすく、持ち運びも簡単で保存もしやすいので、よく使われています。
3. コロナ投薬とは
3-1. コロナ治療薬について
厚生労働省の承認を受けている新型コロナウイルス治療薬は、「抗炎症薬」「抗ウイルス薬」「中和抗体薬」の3種類があります。それぞれ、以下に解説します。
3-1-1. 抗炎症薬について
抗炎症薬とは、炎症のデメリットを抑制するための用いられる医薬品です。具体的な使用例としては、アレルギー疾患やスズメバチ刺傷、ドクガ刺傷などがあります。
コロナ治療においては、発症後の数日間のウイルス増殖抑制が重要と考えられています。そして、発症から7日前後以後の中等症や重症の患者さんには、抗炎症薬が投与されます。
例えばコロナ治療の抗炎症薬としては、デカドロン錠(成分/デキサメタゾン)、オルミエント錠(成分/バリシチニブ)、アクテムラ点滴静注(トシリズマブ)があります。
また一般的に有名な抗炎症薬としては、「アスピリン」「バファリン」「ボルタレン」「イブプロフェン」「ロキソニン」などがあります。
3-1-2. 抗ウイルス薬について
コロナ治療の抗ウイルス薬としては、ベクルリー点滴静注用(成分/レムデジビル)、ラゲブリオカプセル(成分/モルヌピラビル)、パキロビッドパック(成分/ニルマトレルビル・リトナビル)があります。
ベクルリー点滴静注用の投与経路は点滴静注で、ラゲブリオカプセルとパキロビッドパックは内服です。
3-1-3. 中和抗体薬について
中和抗体薬には、ロナプリーブ注射液セット(成分/カシリビマブ・イムデビマブ)とゼビュディ点滴静注液(成分/ソトロビマブ)があります。両方とも、点滴静注になります。
3-2. コロナ治療薬の公費負担について
2023年9月15日、厚生労働省は10月以降のコロナ治療薬の自己負担について発表しました。例えば、保険料が3割負担の人は最大9,000円になります。
またコロナ陽性の場合、一枚の処方箋でも自己負担が生じることがあります。例えば、コロナ特化型のラゲブリオやゾコーバは公費対応になります。一方、アスベリンやアストミンなどの咳止めや、カロナールやロキソニンなどの解熱剤は、医師判断で公費対象外になる可能性があります。
4. まとめ
「投薬」という言葉には、きっちりした法律上の定義はありません。一方では、様々な分野で多く使用される言葉でもあります。
例えば、診療報酬請求では「投薬の費用」、レセプト上では「投薬料」といった表現が使われます。また調剤薬局の場合は「調剤料」として算定され、「投薬料」の言葉は使われません。
このように、診療報酬請求においては様々な表現形態があります。