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三大疾病とは?癌と心疾患、脳血管疾患で死因の50%という事実

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三大疾病

三大疾病とは、日本人の死因上位3位の「がん」「心疾患」「脳血管疾患」を指します。日本人の死因の50%を占めており、つまり2人に1人は三大疾病で亡くなっています。

厚生労働省の資料によれば、三大疾病の患者数は「がん365.6万人」「心疾患305.5万人」「脳血管疾患174.2万人」です。(※令和2年(2020年)患者調査の概況)これらの病気は入院患者も多く、入院日数も長引きがちです。しかも、医療費や介護費が高額になる傾向があります。

心疾患と脳血管疾患は、動脈硬化が主な原因です。しかも近年では、日本人は男女とも40代で狭心症や心筋梗塞になる人が増えています。

本記事では、三大疾病について詳しく解説します。

 

1. 三大疾病(さんだいしっぺい)とは

三大疾病

1-1. 三大疾病の「がん」「心疾患」「脳血管疾患」

上記のグラフは、厚生労働省の「主な死因別死亡数の割合」です。死因で一番多いのが、悪性新生物で26.5%です。悪性新生物とは、がんのことです。男女ともに多いのが、「肺癌」「胃癌」「大腸癌」「肝癌」です。また女性では、「乳癌」も増える傾向にあります。

二番目に多いのが、心疾患で14.9%です。心疾患とは、心臓に生じる病気の総称です。例えば、「心筋梗塞」「狭心症」「心臓弁膜症」「不整脈」「心筋炎」「先天的な心臓の異常」などがあります。

また三番目に多いのが、脳血管疾患で7.3%です。脳血管疾患とは、脳動脈に異常が起きることが原因で起こる病気の総称です。代表的なのが、脳卒中です。

1-2. 三大疾病の入院平均在院日数について

厚生労働省の「患者調査の概要(2020年)」による三大疾病の入院平均在院日数について解説します。

1-2-1. がん(悪性新生物)は19.6日

がんの入院平均在院日数が、19.6日というのは短い印象があるかも知れません。しかしがんの場合、入院日数は短くても、退院後に抗がん剤治療で長期に渡って通院治療を行う傾向があります。医療費の自己負担額が多くなった場合、公的医療保険制度の高額療養費制度があります。それを活用することで、自己負担額を軽減できる場合があります。

1-2-2. 心疾患は24.6日

心疾患の入院平均在院日数は、24.6日です。また心疾患の症状は、病気によって大きく異なります。

1-2-3. 脳血管疾患は77.4日

脳血管疾患の入院平均在院日数は、77.4日です。また脳血管疾患の症状には、片麻痺、構音障害、意識障害、頭痛、嘔気、嘔吐、高次機能障害などがあります。

 

2. 全体の約3割を占める悪性新生物(がん)

がん

2-1. がん細胞と免疫力の関係

がんは、体内で発生したがん細胞が増殖し、害を与える病気です。人間の体は、約60兆個の細胞で構成されているといわれています。体が正常な状態の場合、細胞は死滅と増殖を繰り返します。

がん(悪性新生物)

例えば、がん細胞は健康な人の体でも1日に約5,000個生まれます。しかし体の免疫細胞ががん細胞を攻撃し、死滅させているのです。ところがこの免疫力が低下すると、がん細胞は生き残り、がんに姿を変えていきます。

がんには、正常な組織や臓器を破壊しながら大きくなる浸潤という性質があります。また血液やリンパの流れに乗って、離れたところに広がる転移という性質もあります。これらが命を脅かす悪性たるゆえんです。

がんが1㎝の大きさに成長するには10年から15年かかるといわれています。そして増殖し、体にダメージを与えるのです。

2-2. がん細胞はなぜ生まれる?

では多くの方が命を落とすがん細胞は、なぜ生まれるのでしょうか。このがん細胞は、細胞の遺伝子に変異が生じることによって発生します。例えば、正常な細胞ががん細胞になり増殖するまでには、複数の遺伝子変異が必要です。これを、多発階発がんといいます。

これらの遺伝子変異は、一度に発生するものではありません。時間をかけながら、徐々に蓄積していくことが判明しています。

2-3. がんは誰でもなる可能性がある

がんは、すべての日本人にとってとても身近な病気です。例えば国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」によると、日本人男性の65.5%ががんになる可能性があります。一方、日本人女性ががんになる確率は51.2%です。つまり、がんは私達にとって非常に身近な病気です。

2-4. がんになりにくくするには?

がんの原因には、生活習慣や感染など、様々なものがあります。その中でも大きな原因は、喫煙(受動喫煙含む)と感染です。喫煙は、男性が約23.6%、女性は約4.0%が原因と考えられています。また感染は、男性が約18.1%、女性が約14.7%です。

がん原因 たばこ

がんを完全に防止することはできませんが、なるべくならないようにすることは可能です。例えば、禁煙や節酒、適度な運動といった生活習慣の改善は、とても大切です。

またがんの約20%は、感染経由と推計されています。具体的には、B型やC型の肝炎ウイルスによる肝がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がんなどがあります。このようながんの原因となるウイルスや細菌への対策で、がんになりにくくすることができます。

 

3. 心疾患について

心疾患

3-1. 心疾患について

心疾患とは、心臓に起こる病気の総称です。その心疾患の大部分を占めているのが「虚血性心疾患」です。心疾患の主な原因は、動脈硬化です。動脈硬化の危険因子としては、「高血圧」「脂質異常症」「肥満」「ストレス」「喫煙」「糖尿病」などがあります。

3-2. 虚血性心疾患とは

3-2-1. 冠動脈の動脈硬化で発症する虚血性心疾患

虚血性心疾患とは、冠動脈が狭くなったり、閉塞することで血流障害を起こす病気です。もともと冠動脈は、心臓の筋肉に酸素や栄養を送り込む機能を果たしています。その冠動脈が、高血圧や糖尿病、肥満が原因で動脈硬化を起こすことで虚血性心疾患は発症します。

虚血性心疾患は、「安定狭心症」と「急性冠症候群(急性心筋梗塞症)」に大きく分類できます。

虚血性心疾患の現象としては、胸痛や息苦しさがあります。狭心症の場合短時間で改善しますが、心筋梗塞を発症すると症状は持続します。最悪の場合、命にかかわることもあります。

3-2-2. 虚血性心疾患の原因とは

冠動脈は、心臓に十分な血液を送るという重要な機能を果たしています。しかし、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満などで冠動脈の動脈硬化が進行すると、徐々に冠動脈が狭くなります。そして冠動脈の内腔が狭くなると、血液が流れにくくなります。その結果、酸素や栄養が不足します。この状況を「虚血(きょけつ)」といいます。また虚血が原因で発症する心臓の病気を、「虚血性心疾患」と呼びます。

 

4. 脳血管疾患について

脳血管疾患

4-1. 脳血管疾患とは

脳血管疾患とは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳の血管のトラブルによって起こる病気の総称です。脳の血管に起こったトラブルによって、脳の機能が失われます。その結果、言語障害や麻痺、記憶障害などの影響が現れます。

4-1-1. 脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳の血管が細くなったり、血管に血の塊の血栓が詰まることで脳に酸素や栄養が送られなくなり、脳の細胞が障害を受ける病気です。また脳梗塞は、詰まり方で「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性梗塞」「心原性脳塞栓症」の3つのタイプに分かれます。

・ラクナ梗塞…深部の脳組織に血液を送る直径50~300ミクロン程度の非常に細い“穿通動脈(せんつうどうみゃく)”という血管が詰まることで生じます
・アテローム血栓性梗塞…脳の大きな血管や首の血管が動脈硬化によって狭くなり、もしくは詰まることで生じる脳梗塞です
・心原性脳塞栓症…心臓でできた血の塊(血栓)が血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管を詰まらせる病気です

4-2. 脳血管疾患の原因とは

脳血管疾患の危険因子は、いくつか判明しています。なかでも「高血圧」「動脈硬化」「喫煙」は最大の危険因子です。 また「運動不足」や「多量の飲酒」「ストレス」「睡眠不足」等の生活習慣も脳血管疾患の原因になります。

 

5. 三大疾病のまとめ

三大疾病は、日本人の死因の上位3位である「がん」「心疾患」「脳血管疾患」です。

7大生活習慣病といわれるものは、「がん」「心疾患」「脳血管疾患(脳卒中)」「高血圧性疾患」「糖尿病」「肝硬変」「慢性腎不全」です。その中で日本人の死因の上位の「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が、3大疾病です。

喫煙、運動不足、野菜不足、過度の飲酒等の生活習慣は、肥満、高血圧を含む生活習慣病の誘因となります。その結果、三大疾病を発症するリスクがあります。

これらの病気につながる要素を日常からなくすことが、健康な生活を実現する近道といえます。

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